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台風ヤバス。

いやぁ、どうも「百器徒然袋-風-」は、
前作の「百器徒然袋-雨-」の続編らしくて、
本棚からほじくり出して「雨」を読んでます。
こっちも榎木津メインの短編集。
短編集っつっても一話250ページくらいあるので、
短めの長編一冊くらいになる。

同時に、上甲宣之の「XXゼロ」も読んでいたんだが、
やっぱり筆力が違う。
まぁ、百器の方はキャラクター物といっても言い作品なので、
とっつき易さも違うんだけどさ。
本編の妖怪シリーズでは京極堂が謎解きをする、
そのカタルシスを楽しむ作品なのだが、
この短編集はひたすらに榎木津の痛快変人振りに、
笑い、そして爽快な気持ちを満喫する作品である。
俺が小説を読みながら笑ってしまうのは、
この榎木津というキャラクター以外ではまず思い当たらない。
ギャグ漫画などとは違う笑いである。
シュールなコメディドラマを見ているような感覚。
加えて、眉目秀麗才気溢れる大金持ちの子息にして、
自由奔放身分無自覚豪放磊落天衣無縫な性格の気持ちよさが良い。
本編ではあまり見せない、庶民臭さや情の厚さも新鮮である。

そもそも、榎木津は滅多に焦らない。
というか、京極堂のライバルである堂島にしか、たじろいだ事がない。
そういう天才肌キャラクターの側面やサブストーリーを見れるのが、
短編集の良いところだと思う。
作者が本編で出来ないことや、思いついても組み込めないプロットを、
こうした別冊で補完しているのだろうか。
非常に伸び伸びとした、自由な印象を受けた。

相変わらずわけのわからん薀蓄は多いものの、
その薀蓄自体も面白いので、読んでいて飽きない。
短編も良いが、本編の続きも書いて欲しいけどね。
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trackback(0) | comment(0) | 2007/10/27 Sat
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