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長い。

一日に二度書かせてもらってもよろしいかよろしいよな。

道尾秀介著「背の眼」上下巻、読了。
時間が思う様あったので、二日で読めた。

霊能力探求事務所、という仕事をしている真備に、
古い友人が霊現象の相談を持ちかけることから話が始まる。
田舎の集落、首切り死体、天狗伝説、神隠し……
などといった、悪く言えば月並みな題材のホラーミステリー。
巻末の解説にも書かれているが、
京極夏彦の妖怪シリーズを意識した構成になっている。
その点で言うと、やはり京極氏に勝てていない。
妖怪シリーズを10分の1くらいにシンプルにして、
余計な薀蓄を減らして、伏線を極力省いた感じ。
京極小説を未読の方は、憑き物落とし系の取っ掛かりに良いかも。


なんて偉そうにこき下ろしてますが。
遅読の俺が二日で読みきる小説なんてそう無いワケで。
ぶっちゃけ、結構面白かった。
俺が今まで読んだ小説の中では、上の下くらい。

特筆すべきは、「ホラーミステリー」という部分。
普通のミステリーは「犯人はAなのかBなのか」
という結末に収束していくのだが、今作は
「犯人は霊なのか人間なのか」という、面白い構造になっている。
幽霊が犯人かも知れない、なんていう設定の小説を、
俺は初めて読みました。
残念ながら、霊や民俗学に対する解釈は京極氏には敵わないが、
若い作家ならではのユニークな文や、テンポの良い展開、
ライトなノリは良い効果だったと思った。

そして、もう一つ、良い点。
登場人物の悲しみや喜びが、非常に繊細に描かれているのだ。
こればっかりは京極氏より感動した。
愛する子供が殺された悲しみや、それを悼む周囲の感情、
悪に対する憎悪の深さ、主人公の過去の傷など、
この作者、感情表現が上手いなぁ、と感心してしまった。
読者が小説などのバーチャルに対して持っている、
現実と仮想の間にあるガードの隙間から、
しくしくと沁みこませるように感情が伝わってくる。
それでも、こちらのガードは壊さない。
泣きはしないけど、凄く悲しい、みたいな感じ。
娯楽としてレベルの高い効果だと思う。


あ~、あとね。
伏線回収が上手いね。
最後は無理矢理っぽかったけど、
後半からラストに至るまでの華麗な回収さばきは美しかった。
よくこんなもん思いつくなぁ……と思ったわ。
小説家ってここまでやんないといけないのかよ……みたいな。
やっぱ、プロはすげぇな。


とまぁ、総評として、面白いミステリーだった。
霊現象を前提としてる事に、非常に興味をそそられる。
続編も出てるらしいので、近々絶対買うわ。

それにしても、久々にミステリーを読破したんだが、
細かく分かれた謎が、ある部分でカッチリと合う瞬間。
あれはヤバイよね、やっぱ。
下手なオナニーより遥かに気持ち良いね!
じわじわ泣かせる純文学も好きだけど、
こういうスカっとするミステリーも最高だ。
ミステリー小説万歳!
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trackback(0) | comment(0) | 2008/02/18 Mon

食料買い込んで、3日くらい読書尽くししてみたい。

今日は、パスポートの申請に行ってきたぞ。
「あなたの変態性は、国際規定値を超えています」
とか言われて却下されたらどうしようと戦々恐々と挑んだのだけれど、
すんなり通りました。
俺のすぐ前にいた、すげぇイケメンかつ強面の若い男が、
接客業みたいな声で「あ、わかりましたぁ」
とか受付と話してるの聴こえて、何かほのぼのした。
イケメンて、良い奴多いんだよな。
顔が良いから、心も真っ直ぐに育つんだろうかなぁ……。
道理で、俺心が歪んでるわけだわ。

しかしアレだな。
ニートってのは凄まじいな。
無限かと思える程に時間がある。
人間が腐るには十分過ぎる程に、時間がある。
ちゃんと、目標持って生活しようっと……。

取り合えず、明日は掃除して、
明後日はお出かけしてくる。
trackback(0) | comment(0) | 2008/02/18 Mon
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