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おもしろかった~w

上甲宣之著「そのケータイはXXで」読了。

例によって何となく衝動買いした本です。
そしてまた例によって、何となく読み始めて何となくハマりだして一気に読み終えました。
面白かった!

あらすじ書くのは面倒だから、超はしょって書く。
辺境の村に旅行に来た主人公2人が村の奇祭によって命の危険に陥り様々な困難を乗り越えていくスリルサスペンス。
て感じかしら。
先に言っておくと、この作家は文章力が無い。とても無い。
小説家志望の中学生レベル。
奇を衒い過ぎたしつこい情景描写、やたら説明口調な登場人物、人格描写の不足など、俺が今まで読んだ小説の中でもその文章力はワースト上位に食い込む。

だが。
その稚拙な技術力を補って余りあるストーリー展開があった。
取り合えず、中だるみはしない。
「起・承・転・転・転・転………結」という、デンプシーロールのような状況変化。
加えて、これは「音」の無い小説だからこそ出来る業であるが、登場人物の声色を不明瞭にする事で、誰が嘘をついていて、誰が真実を述べているのかを分からなくさせている事が、非常にスリリングで興奮した。
俺はミステリー読みながらあんまり自分で推理はしない方だ。
探偵役に丸投げして、傍観者としてそのエントロピーの収束にカタルシスを感じたい。
その俺が、今作を読みながら色々と推測してしまったのだ。
主人公・しよりに同化し、周囲の人間の一言一言を吟味し、誰を信じ、誰を遠ざければ良いのかを探る感覚。
珍しく、能動的に読めた本だった。

さらに良かった点。
もう一人の主人公「火請愛子」である。
この愛子、小説読み始めた段階で俺の中で完全にイメージが出来上がってしまった。何故か。
多分、同じようなイメージをどっかで見てたんだろう。
慎重派で大人しいしよりに対し、愛子は勝気で反骨精神の旺盛ないわゆる「ギャル」的少女。
ところどころで愛子から発せられる「はぇ?」や「もぉぉおお!」や「ぶぅ」という言葉に何かくすぐられてしまう俺の中にはやはり燃えたぎるヲタ魂があった。
そういった所作や、しよりに対する親愛の心がまた可愛いのだ。
小説のキャラクターでここまで好きになれるのもあんま無いなぁ。

残念なのは、オチ。
村の因習に関する事が何も明るみに出ていない。
最後にしよりのとった行動に対するフォローも曖昧。物部カワイソス……。
無理矢理綺麗に締めようとして陳腐極まったラストになっちゃったという印象だが、もうこの際いいわ、どうでも。
アイデアは素晴らしい作家なので、次回作「地獄のババぬき」も近々読もう。
またしより・愛子が主人公だしw


余談だが、この作品は映画化するらしく、愛子役は鈴木亜美だそうだ。
ん~~~~~………俺の想像してたのとは全然違うなぁ……。
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trackback(0) | comment(2) | 2007/04/12 Thu
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Comment

アマゾンでレビュー見てきたけど
結構いいレビューが多いね
確かに文章力についてはふれている人は多いけど

興味あるなぁ・・・
今度、貸してちょー(・ω・)ノ
2007/04/13 Fri| URL | 文鳥 [ 編集 ]
読み終えた本のレビューを見るのが俺は大好きなのでやはり今回も見たが、みんな文章力について駄目出ししとるね(^^;)

じゃあそっち遊び行った時に持ってくお!
覚えてたら!(笑
2007/04/13 Fri| URL | ましぃ [ 編集 ]

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