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愛子萌え。

上甲宣之著「地獄のババぬき」読了。
もうね、この作者に足りないのは「文才」だけだね。
いや他にもあるんだけど、取り合えず大きな欠点として文章力が挙げられる。
しかし、それ以外は本当に俺は素晴らしいと思うんだな。

物語は、前作から一年半後。
乗車したバスをジャックされた主人公二人と乗客達は、バスジャック犯が解放の条件として提示した「ババぬき」をさせられる事になる。
ずばっとあらすじを書くとこんな感じ。
命を懸けたババぬきっていう時点で、俺の心は燃えた。超そそる。
ババぬきというある意味超単純なゲームだからこそ、プレイヤーの技量がそのまんま出る。
プロマジシャン、ギャンブラー、怪盗、多重人格者、殺人鬼という凄まじい面子の中、ただの女子大生が「前作で起きた事件の生還者」というだけの理由で参加させられる。
技量もクソもないんだが、主人公の一人、俺の大好きな火請愛子は頭の回転が速く、潜在能力が高い。
副主人公である土田弥生も、大学で思考心理学を学んでいるだけあって、相手の心理を読み取る能力に長けていて、実力者である。
ただ、正真正銘の主人公、水野しよりだけが滅茶苦茶普通。
本当に普通。普通過ぎる。
状況が変わるごとに一喜一憂し、焦り、涙し、怒り、疑い……恐らく読者と同じ目線に主人公を据えようという意味での存在なんだろう。
京極夏彦の妖怪シリーズの主人公「関口巽」も凡庸な(てかそれ以下)人物だが、あまりにも鬱屈した人間の最底辺みたいな人間なので、結構事件に良い形で関与する。
だが、この水野しよりは、繰り返すようだが本当に「単なる女子大生」なのだ。
火請愛子、土田弥生の二人は、何故かこのしよりを強く慕っており、この二人のおかげで前作も今作も生き延びている。
読んでる方としては、もうちょい主人公に活躍して欲しいんだが、まぁこういうのもスリリングで面白い。
俺は愛子が活躍してりゃ別に文句ないんだけどw

それにしても、前作に比べて複雑さも難解さも劇的に向上した割りに、文章力が変わらない。
相変わらず登場人物はベラベラと状況説明しすぎだし、立ち居振る舞いも不自然な部分が多い。
しよりがこっそり携帯電話で通話するシーンがあるんだが、バスの後部に乗客が密集した状態で、誰にも聞こえないように電話など出来るかっつーの。
そういうヘンテコな部分を無視、あるいは妥協して読めるなら、全然問題ない。俺も問題なかった。
そうは言っても気にはなる。作者は早く本職のベルボーイを辞めて、執筆に専念して欲しい。

ぶっとんだ展開にぶっとんだ登場人物の行動、結末は今回も微妙だが、この小説はそういった展開やキャラクターに面白さを見出すものだ。
マジシャンの専門用語なんかも出てきて非常に興味深かった。
「それはねーだろw」っていうのも、この小説を楽しむ重要な要素だ。
もし読む機会があれば、是非「それはねーだろw」と所々で思いながら楽しんでみておくれ。
上甲氏は気に入った。他の著書も率先して読んでいきたいもじゃ。
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trackback(0) | comment(0) | 2007/04/19 Thu
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